タケルへ
突然のことでごめん。私は今日シェアハウスを出るよ。
きっとタケルが手紙を読むころには、私は家を出てる。
私は、福生で半年ほど過ごしたら、
海外に行こうと思ってます。
向こうである手術(shù)を受けたいと思ってる。
タケルにだけは、本當(dāng)のことを伝えておきます。
私はね、本當(dāng)の私は、』
『タケル、ありがとう。
好きだって言ってもらえて嬉しかったよ。
あの時(shí)、打ち明けておけば良かったんだけど、
勇気がなくて、言えなかったんだ。
好きだなんて言われて、びっくりした。
でも、その分欲が出た。
タケルに幻滅されたくなかったんだ。
面と向かって言うのは、やっぱり怖い。
だから手紙に書くことにした。
私は今まで、人に自分を偽って接してきた。
でも、タケルは
タケルは、私を好きだって言ってくれた、初めての人だから。
私に心を開いてくれた人だから。
だから、あなたに噓はつけない。
タケル。私はね、
本當(dāng)の私は』